2013/07/05

丸岡城

夏の18切符5つ目は、また福井。別の日の平日(節電休暇という名の全社員強制有給取得)に行ってきた。まずは現存12天守の丸岡城。

丸岡城は連郭式の平山城で、勝家の甥の柴田勝豊により築城された。その後、越前の支配者が次々と替わっていくものの丸岡城は生き延びて、維新の廃城令・空襲でも天守のみ残った。ただし、残ったのは本当にその天守と周辺の石垣のみで、堀も全て埋め立てられ、小高い丘に天守だけがポツリと立っている。
その天守も1948年の福井大地震で倒壊。倒壊した天守は倒壊材を元の通り組み直し修復された。
え、倒壊したのに現存天守?と思ったけど、よく考えたら修復工事も一度分解して再度組み立てているから、それと同じか。
ちなみに、映画「戦国自衛隊」では丸岡城が春日山城として用いられた。

丸岡城へは福井駅と丸岡駅からバスが出ているが、福井駅から本丸岡行きのバスに乗り、丸岡城停留所で降りてすぐ。ただし、そのバスの終点の本丸岡停留所に着いても降りずに、折り返した後の停留所になる。
帰りは本丸岡停留所から丸岡駅行きに乗ったが、客は自分1人。この路線は本数が少ないので、いつ廃線になってもおかしくない。


①丸岡城遠景
西三の丸跡(現在は普通の市街地)から見た丸岡城本丸。平山城と言っても、かなり低い丘陵地であることがわかる。







②雲の井
本丸から南側に降りた先にある井戸は、丸岡城の別名、「霞ヶ城」の由来となった井戸で、 城が攻められた際にこの井戸から大蛇が出て 城の周囲に霞をかけ危機を救ったとの言い伝えがある。
現在でも春先はかすみがに覆われた霞ヶ城を見ることがあるとのこと。

③本丸石垣
雲の井近くから見た本丸石垣。この時代の石垣なので、もちろん野面積み。

④現存天守(重要文化財)
独立式望楼型2重3階で、織田期の建築のため現存天主で最も古い天守。ただし犬山城が最古の天守だという説もある(というかそちらの方が有名)。


⑤天守入り口
天守の東面に入り口があり、そこまでまっすぐに石段がある。


⑥石製鯱
天守入り口への石段の足元に置いてある石製の鯱。もともと木彫銅板張りであったが、銅板の入手が困難な戦時中にやむなく石材で作ったが、昭和23年の福井大地震時に棟より落下したもの。現在の天守は、その後の修復時にもとの木彫銅板張りに復元している。


⑦天守内部階段
現存天守の階段はこの城に限らずかなり急だが、これは特にひどい。ロープがついている階段なんて初めて見た。


⑧天守内部最上階



⑨天守より東側の眺望
西三の丸跡(現在はあ普通の市街地)から見た丸岡城本丸。平山城と言っても、かなり低い丘陵地であることがわかる。


⑩丸岡城縄張り図
現在は天守と本丸周辺しか残っていないが、往時は内堀の外側に河川を利用した外堀という縄張りの城を築いていた。
現在、城の東側には結構広い公園があるのだから、その部分だけでも内堀を復元してくれたら、少しは雰囲気がでるのに。




[丸岡城マップ]


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