鳥越城は、石川県白山市にある標高312mの山に築かれた連郭式山城。
織田信長による加賀一向一揆討伐の最中、白山麓山内衆の一向一揆の拠点として築城された。1580年に織田方の柴田勝家軍によって落城し、城主の鈴木出羽守を始めとする鈴木一族は滅ぼされた。しかし、その後も白山麓一向一揆は続き、攻防戦が展開されたが、1582年勝家の甥である佐久間盛政によって鎮圧された。
現在は国の史跡に指定されており、櫓門・門及び一部の石垣が復元されている。
(1) 鳥越城遠景
鳥越城跡へは北陸鉄道の終点・鶴来駅からバスに乗って上野バス停で下車。そこから南に向かって歩いて行くと、正面に城跡のある山が見えてくる。
(2) 山裾の斜面
城跡の北側にあるバス停から西側の登城口まで城跡に沿って歩くが、山裾は急斜面のため、歩行者が登れそうな道は無かった。
(3) 登城口
城跡の西側にある車道が登城口
(4) 登城路
車道はジグザクに走るので途中でショートカットしたいところだが、やはり斜面が急なため車道に沿って登るしか無かった。
(5) 出丸跡虎口
車道に沿って登城途中に出丸跡への虎口がある。
(6) 出丸跡
城中心部の北側にある出丸跡。
(7) 後二の丸跡
車道は城中心部のすぐ北側まで続き、そこに駐車場がある。その駐車場の向こうに、後二の丸跡が見える。車と比較して分かるように、巨大な切岸となっている。
(8) 後三の丸跡
駐車場の右(西)側にある曲輪は後三の丸跡。
(9) あやめが池
後三の丸跡の周囲は空堀が掘られて、東向きの谷地は一段深く掘り下げられていた。ここには水が流れこんでおり、水が得難い山城では貴重な水であった。
(10) 後三の丸跡西側の帯曲輪
後三の丸の西側は帯郭となっている。
(11) 後三の丸跡虎口
後三の丸の虎口は南側にあり、ここから後三の丸に入る。
(12) 後三の丸跡
鳥越城中心部の北端に位置し、城郭で最も面積が広い。城内の中枢部から空堀で隔てられて、前線基地的な役割を果たしていたと思われる。
(13) 後三の丸跡北側の空堀
後三の丸跡の上から北側を見下ろすと、空堀で囲まれていることが分かる。
(14) 後三の丸跡から後二の丸跡を見る
後三の丸跡から南西側を見ると、後ニの丸跡が見える。
(15) 後二の丸跡西側の空堀
後二の丸跡西側にも空堀があり、そのまま、あやめが池に繋がっている。ただし現在は道路によって分断されている。
(15) 土橋
その空堀の南端近くに土橋があるが、空堀はここで終了しているので、この土橋はほとんど意味が無いような…
(16) 本丸跡と後二の丸跡との堀切
土橋を渡り、左(北)へ進んで後二の丸跡へ行く。このとき、本丸跡の西側を通って行くが、その本丸跡と後二の丸跡との間には鋭角の堀切がある。城跡へはいくつか行ったが、ここまで鋭角の堀切は初めて見た。
(17) 後二の丸跡
本丸から堀切を挟んで北側にある曲輪。
(18) 後二の丸跡から北東の眺望
北側の駐車場および北東方面が良く見え、この曲輪が本丸の背後および北東側への防御の役割を果たしていたものと思われる。
(19) 西側の腰曲輪
後二の丸跡と後三の丸跡との間の登城路に戻る。その登城路の西側には腰曲輪がある。
(20) 本丸枡形門(復元)
本丸虎口は本丸の北側にあり、そこには本丸を守るため枡形門がある。また城内で唯一つ三方を石垣で固められている。
(21) 本丸枡形虎口
本丸虎口は枡形構造となっている。
(22) 枡形虎口東側堀切
枡形虎口から東側を見る。本丸の南側も深い堀切で守られている。
(23) 本丸門(復元)
枡形虎口の本丸側は、本丸門で守られている。
(24) 本丸南側土塁
本丸門の西側は土塁があり、本丸の南側は土塁および本丸門で守られている。
(25) 望楼台跡
本丸門の東側にも土塁があり、そこは望楼台となっていた。
(26) 本丸跡
鳥越城の最高所にある本丸跡。
(27) 本丸跡から南東側の眺望
春先のこの季節は、遠くの山が冠雪している。
(28) 井戸跡
本丸には井戸があった。
(29) 中の丸跡
本丸の南側にあり、さらに南東側の二の丸や北側から上がってきた登城路との繋ぎの部分は中の丸と呼ばれる曲輪となっている。
(30) 中の丸門(復元)
中の丸の南側は門があり、そこから南に降りる通路がある。その通路に降りて振り返ると、中の丸門と横の土塁で城内を見えないようにしている。
(31) 中の丸門西側の土塁
(32) 二の丸跡
中の丸の南東側には二の丸があり、周囲は土塁で囲われている。
(33) 二の丸北隅櫓跡
二の丸の北隅には櫓が建っていた。
(34) 二の丸南西隅櫓跡
二の丸の南西隅にも櫓があった。
(35) 土橋
二の丸のさらに南西側は堀切となっており、土橋で三の丸と繋がっている。
(36) 二の丸と三の丸との間の堀切
その二の丸と三の丸との間の堀切も、結構深い。
(37) 三の丸跡
さらに南西側の三の丸は整備されておらず、木が生い茂っていた。
(38) 鳥越城跡案内図(中心部)
右側が北で、右側の道路から登城した。
(39) 鳥越城跡案内図(全体)
先ほどとは逆に、左側が北。
三の丸方面を先に進むと、馬場があり、釜清水方向に出ることが出来るらしい。
今回乗車したバスは、釜清水にも停車するので、この釜清水のバス停で降りるのが一番近そう。
[鳥越城跡マップ]
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