黒井城は標高356メートルの猪ノ口山に築かれた連郭式山城で、三方尾根伝いに曲輪群を配置し全山を要塞化していた。保月城(保築城)とも呼ばれる。
黒井城は南北朝時代に赤松貞範が築城し、戦国時代には悪右衛門こと赤井直正の居城となる。その後、信長が中央に進出すると、丹波平定のために光秀軍が黒井城を攻めるが、これを撃退する。しかし赤井直正は病死し、その子の赤井直義のときに落城。黒井城には光秀の重心の斎藤利三が入城した。秀吉時代には堀尾吉晴が入城するが、近江国佐和山へ転封となった後は廃城となった。
(1) 黒井駅からの道中からみる黒井城跡
黒井城はJR黒井駅のすぐ北にあり、駅からもよく見える。山頂付近が平らになっており、いかにも城跡だと分かる形状の山。
(2) 興禅寺
山の麓には堀と石垣で囲まれた立派な寺があるが、これは斎藤利三の下館跡とのこと。
(3) 登城口
興禅寺の西側の道をさらに北上したところに登城口がある。正面の鳥居の下の階段、左の道、さらに右の駐車場の奥にも階段があるが、登城口は左の道。
(4) 金網の出入り口
山には獣がいてそれが人家を荒らさないように、山は金網で囲まれている。
(5) 登城路
登城路は整備されており、下草も生えておらずに登りやすい。
(6) 石踏の段跡の下にある腰曲輪
登城路を進むと、周りの木が開けた曲輪跡に出る
(7) 石踏の段跡にある模擬山門
腰曲輪から一段上に登ると、石踏の段跡に出る。模擬山門があり、ベンチとなっていて休憩できる。もっとも登り始めて直ぐなので、休憩するほど、疲れていない。
(8) 石踏の段跡
ここからの見晴らしも良い。
(9) 東曲輪から見る三の丸石垣
石踏の段跡から登ると、山頂の曲輪郡の東側に出る。そこには東曲輪があり、その西側には三の丸の石垣がある。
(10) 東曲輪から東側の眺望
(11) 三の丸跡
東曲輪跡から西に進み、まずは三の丸跡。
(12) 二の丸南面石垣
三の丸の西側には二の丸があり、その南面には野面積みの石垣がある。
(13) 二の丸虎口
石垣のある辺りから戻り、二の丸の南東にある虎口から二の丸へ入る。
(14) 二の丸跡
三の丸跡の西側にある二の丸跡。
(15) 二の丸と本丸との間の堀切
二の丸の西側には本丸があり、その間には堀切がある。
(16) 本丸虎口
本丸の南東側にある虎口から本丸に入る。この虎口付近も石垣で固められている。
(17)本丸跡
二の丸跡の西側にある本丸跡。
(18) 石碑
本丸跡の西端には石碑がる。黒井城の別名である保月城と書かれている。
(19) 本丸跡から南側の眺望
本丸はどの方向も見晴らしが良く、南側は黒井駅がある春日町の市街地が見晴らせる。
(20) 本丸跡から北側の眺望
北側は少し平地があるものの、山が多い。
(21) 険しい道と楽な道との分岐点
本丸跡から東に戻り、東曲輪からさらに東側へ下りる。途中、かなり急な斜面があったが、その道は「険しい近道」だったw
(22) 東出丸跡上段
さらに東側には東出丸跡がある。この出丸は上下の二段に別れている。
(23) 東出丸跡下段
(25) 東出丸虎口
東出丸を外側(東側)から見る。
(26) 北側の腰曲輪から本丸を見る
今度は「らくらくコース」を利用して戻ると、本丸の北側の腰曲輪に出る。そこから本丸跡を見る。
(27) 西曲輪跡
そのまま西に進んで、本丸跡の西側にある西曲輪跡へ。
(28) 本丸南面石垣
西曲輪を南に進んで、本丸南側にある石垣を見る。
(29) 西曲輪からの虎口?
西出丸へ行くために、西曲輪の北側から降りる。虎口と呼ぶには、あまりに狭くてきつい斜面。
(30) 尾根線上から西側の千丈寺砦跡を見る
西曲輪跡へ行く尾根道から西側を見る。この後に行く千丈寺砦跡が見えるが、一度かなり降りてまた登らないと思うと、ゲンナリする。
(31) 北側急斜面のロープ
この道はかなりの急斜面でそのためにロープがあるのだが、そのロープがあるところよりその下の方がさらにきつい。こっちにこそ、ロープが必要だろ。
(32) 西の丸跡への斜面
西の丸跡への登りは、西曲輪跡からの下りに比べれば緩やかな斜面。
(33) 西の丸跡
西の丸とあるが、西曲輪より北にある曲輪。
(34) 西の丸跡から本丸を見る
西の丸跡の西側にも曲輪跡があった。
(36) 西の丸跡大堀切
西の丸西側の曲輪跡の西端に大堀切がある。
(37) 西の丸跡大堀切土橋
大堀切にある土橋。「土」橋というが、岩の橋だった。
(38) 西の丸跡西側曲輪郡1
大堀切の西側もまだ曲輪郡が続く
(39) 西の丸跡西側曲輪郡2
(40) 尾根線上から北西方向を見る
曲輪郡から尾根線上の道を西に進み、そこからの眺望。
(41) 堀切
西に進んでいると、また堀切がある。
(42) 曲輪跡
堀切からさらに西に進んだ先にある曲輪跡。ここからさらに西にある千丈寺砦跡へ向かうが、それは別項目に。
(43) 巨岩
千丈寺砦跡からの帰り、そのまま本丸跡まで登ってから下山するのは大変なので、(41)の堀切から南側へ下りる。この辺りはむき出しになっている岩が多く、これは中でも特に大きい巨岩。
(44) 下山路の目印
この下山路は非常にわかりにくく迷いがち。しかし、ところどころの木に目印として、ビニール紐が巻いたあるので、それを頼りに下りる。
(45) 竪堀
堀切から続いている竪堀
(46) 黒井城跡西側からの遠景
正面に見えるのが本丸跡
[余湖図](参考)
(※余湖図は「余湖くんのお城のページ」から転載させて貰っています)
[黒井城跡マップ]
※さらに拡大したいときは「地形」から「地図」に変更する
より大きな地図で 黒井城跡 を表示
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