2014/10/05

引田城跡

勝瑞城跡の次は、香川県の東端近くにある引田城跡へ。

香川県にある古代山城・屋島城と同時期の築城と歴史はかなり古く、その後、内海の要塞として改修が加え続けられる。
戦国時代後期、長宗我部元親による讃岐侵攻時には、三好氏の援軍要請に応えて秀吉が仙石秀久を引田城に入城させるが、仙石秀久は長宗我部軍に敗退。元親が秀吉に降伏後に、再度仙石秀久が入城するが、九州征伐での失態により秀久は改易。その後には讃岐一国を得た生駒親正が入城するが、引田城が讃岐の東に偏っているので聖通寺城に移り、引田城は廃城となった。

現在の引田城跡は、この仙石・生駒時代に改修されたと思われる石垣が残っている。




(1)引田城跡遠景
JR引田駅から、北側にある引田城跡へ向かう途中、引田港ごしに引田城跡を見る。






(2)南側登城口
引田城の登城口は、南北に2つあるが、駅に近い南(南西)側から登城する。

(3)登城途中から見る引田港
登城口からしばらく進むと、山頂から南側に伸びる尾根線に出る。この尾根線に沿って登って行くが、この尾根線からの見晴らしかなり良い。まずは引田城跡南側にある引田港。

(4)曲輪跡?
さらに先にすすむと、比較的まとまった平地があった。見晴らしもよく、いかにも曲輪があったっぽい地形だが。

(5)狼煙台跡
南側尾根線に沿って登っていくと、狼煙台跡に出る。引田城のはじまりは屋島城との連絡のために出来た「狼火台」として造られたと云われており、そういう意味ではここが引田城の始まりの場所?

(6)狼煙台跡からの眺望
狼煙台から東側の瀬戸内海を見る。ただ周りに木がそこそこあり、手前の(4)あたりの方が、現在は見晴らしが良い。

(7)西の郭石垣
さらに尾根線上を北にすすむと、見事な石垣が見えてくる。ここから西の郭になり、この上に西櫓があった。

(8)南の郭跡
西の郭を北に進むとT字路となり、そこを右(南東)に進んだ先は南の郭となる。

(9)櫓跡
南の郭跡の真ん中ぐらいが城山の山頂にあたり、その辺りに櫓があったらしい。

(10)南の郭跡先端
南の郭の南東の先端部はまた見晴らしが良くなる。

(11)南の郭跡先端からの眺望
南の郭跡の先端から東側の瀬戸内海を見る。

(12)北の郭崩落石垣?
南の郭跡から引き返し、西の郭からのT字路を直進して北に進むと、石垣に使われていたような石が転がっている。場所的に、北の郭の南側あたりになるので、北の郭の石垣が崩落したもの?

(13)東の郭石垣
北の郭を左に見たまま通りすぎて、東に向かうと東の郭に出る。その東の郭の南側の石垣。

(14)東の郭跡
引田城は逆コの字型になっており、その上側にあたる東の郭跡。(下側はさきほど行った南の郭)

(15)東の郭櫓跡
東の郭跡を東に進むと、見晴らしの良い櫓跡に出る。

(16)東の郭櫓跡からの眺望
東の郭櫓跡から北東方向の瀬戸内海を見る。手前には引田灯台が見え、ここからの景色が一番よい。

(17)北の郭跡
東の郭から戻り、(12)の崩落石垣の少し先から北西に進んで北の郭跡へ。

(18)北の郭上段石垣
北の郭の北側には石垣が残っているのだが、崩落の危険があるとのことでシートに覆われてしまっている。

(19)北の郭下段石垣
その下側には見事な石垣が残っていた。

(20)丹後丸跡
さらに北側に進んだ先にある丹後丸跡。

(21)北側登城口
丹後丸跡から西側へ下山して、北(北西)側登城口に出る。ここから車道に沿って駅まで戻る。

(22)引田城跡案内図



[引田城跡マップ]

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